News Release

知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期へ参画、藤田医科大学および5つの企業と連携した「認知情動を見守り支える住まいシステム開発」の共同研究を開始します

愛知県が実施する産学行政連携の研究開発プロジェクトである「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期」へ参画いたします。 藤⽥医科⼤学および5つの企業と連携し、「安⼼⻑寿社会に資する認知情動を⾒守り⽀える住まいシステム開発」の共同研究を開始、G&Sは、本プロジェクトの事業化リーダー2社のうちの1社となります。

本共同研究は、超⾼齢化社会に係る安⼼安全社会の実現と社会的課題の解決を⽬指しています。研究リーダーを務める藤⽥医科⼤学は、これまでに同プロジェクトII期およびIII期にも研究課題が採択されており、リハビリテーション医学の先進的な知⾒および豊富な経験を基盤に、ロボティックスマートホーム、AI・IoT・ロボットを融合させた住まいの開発に取り組んできました。Ⅳ期となる今回は、これまでの同プロジェクトの研究成果を核に、認知情動機能に着⽬した発展的研究テーマに取り組みます。

「知の拠点あいち重点研究プロジェクトIV期」参画背景

G&Sは超⾼齢化社会に向けた社会課題の解決に取り組んでおり、これまでも様々な⾃治体や企業と⾼齢者認知症に関する研究や開発を⾏ってきました。
今回、藤⽥医科⼤学 ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センター センター長を務める同大学医学部リハビリテーション医学I講座の⼤⾼洋平主任教授と出会い、本プロジェクトの提案に参画させていただく機会をいただきました。藤⽥医科⼤学リハビリテーション部門は「⽇本最大規模」の大学リハビリテーション医療機関であり、リハビリテーション医学の先進的な知見および豊富な経験を有しています。また、超⾼齢化社会はすぐそこまで来ており、様々な社会実装を早急に⾏わなければなりません。本共同研究は、最先端の研究開発環境を備えた拠点である“知の拠点あいち”等で実施するプロジェクトとなり、藤⽥医科⼤学および5つの企業と⾏えることは、社会課題の更なる解決に寄与すると考えています。

「安心長寿社会に資する認知情動を見守り支える住まいシステム開発」研究課題について

医学の進歩によって平均寿命は延伸し「⻑命」となりましたが、⽇常⽣活活動が制限されない「健康寿命」の延伸は⼗分とはいえず、真の「⻑寿」は実現できていません。とくに2016年以降、要介護になる原因の第1位は認知症となり、真の「⻑寿」の実現には、「⽣活者の認知情動を⾒守り⽀え、健やかに⽣活できる仕組み」の構築が喫緊の課題といえます。

現在、認知情動機能に対して⽤いられる介⼊は、定型的、受動的、魅⼒に乏しい、といった課題があります。上記課題を解決するために、本プロジェクトでG&Sは、以下に取り組むことを考えております。
・⾳楽やデジタルコンテンツを視聴している際、および、視聴前後での表情や視線の変化から計測する認知情動機能に関連する情報の抽出
・双⽅向・体験型Webコミュニケーション等を活⽤した認知情動機能への介⼊

参画機関と役割

本プロジェクトの研究リーダー、参画機関と役割は、以下の通りです。
◯研究期間:2022年8⽉〜2025年3⽉
◯研究リーダー:藤田医科大学 大高 洋平
医学部リハビリテーション医学I講座 主任教授
ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センター センター長

愛知県 健康長寿社会形成ビジネスモデル創出調査事業の支援を受けています
本研究課題は、愛知県が実施している、スタートアップを活用した産学官連携による新たなビジネスモデル創出可能性の調査や実証実験に対する支援を行う「健康長寿社会形成ビジネスモデル調査事業」により、参画企業候補の調査、共同研究に向けた検討等が進められました。
研究リーダーの大高先生は、同調査事業のワーキンググループの1つである「認知症の人向けスマートホームの開発」の座長を務めています。