biblle

社会福祉法人甲有会、東灘区の地元医師と提携し、神戸市東灘区にて“地域見守り施策”を実施

地域住人や地域企業との連携により、見守りが機能する街づくりを推進

 「少しだけ優しい世界を創ろう。」をビジョンに掲げ、なくしもの防止&見守りタグ兼サービスの「biblle(ビブル))の展開やAIを活用した認知症予知技術の開発をしているジョージ・アンド・ショーン合同会社(本社:東京都渋谷区・代表社員:井上憲)は、兵庫県神戸市東灘区(以下:神戸市東灘区)の地域内で高齢者や児童が行方不明になった際の早期捜索を目的に、社会福祉法人 甲有会(本部:兵庫県神戸市・理事長:石川裕梨)と神戸市東灘区の医師(長坂医院・院長、前神戸市東灘区医師会長、認知症サポート医:長坂肇)との提携により、同地域内での地域見守り施策を開始します。

 実証実験として日本国内の特定地域にて、期間限定の見守り施策の推進をしてきましたが、本稼働のサービスとして地域との連携を行うのは初実施となります。

■提携の目的

 今回の提携は、神戸市東灘区と、その近隣に居住している高齢者や児童が行方不明になった際、早期発見に結びつけるため、ビーコンタグ「biblle(ビブル))の位置情報を取得する拠点の増加が目的です。
 高齢者や児童等が多く利用する公共施設での位置情報の取得、また見守りに協力いただく地域の住民、企業の方々(以下:見守りサポーター)に加え、社会福祉法人 甲有会、東灘区の医師との提携により、地域内を中心とした、医療機関、高齢者施設等へ受信機も設置し、見守りサポーターの方々へは、すれ違うことにより、位置情報を取得できる無料のアプリを配布することで、多くの箇所で適格に、より効果的に位置情報の取得を行います。
 高齢者や児童が安心して街中を歩くことができる見守りが機能する街づくりを推進します。

■提携により実施する内容

 biblleは、持ち主の位置を特定するサービスです。位置情報は、biblleのアプリをインストールしたスマートフォンや、定点に設置している受信機に受信され、ご家族の方のスマートフォンを介して位置情報の確認を行うことができます。

見守りサービスの仕組み

携行するbiblleのタグ(鞄や鍵につけることで日常的に利用します)

無料のアプリをインストールした見守りサポーターのネットワークを活用することで、GPS機能や通信回線契約を行わずに位置情報の把握を可能にし、月額費用のかからない安価な見守りを実現しています。

これまで、なくしもの防止や見守りを目的に日本国内での展開を拡大してきましたが、実証実験を通して、行方不明者の捜索に高頻度で活用でき、尚且つ、駅や特定の施設での位置の取得が効果的であることが実証されました。

今回施策ではこの知見を活かした、本サービスの展開として以下を目標として地域への展開を提携により図ります。
・見守りサポーター数(目標):年間 15,000人
先行協力団体:神戸大学白鴎寮、神戸大学医学部卒業生有志の会、他

・見守り端末受信機設置数:100箇所
先行設置個所例:アネシス御影、長坂医院、杉原医院、神戸大学白鴎寮

■提携先機関からのコメント

社会福祉法人甲有会理事長/神戸市認知症指導者 石川裕梨殿

・私たちの法人では、「安心できる生活の創造」という理念があります。特に高齢者が住み慣れた地域でよりよい生活を実現するためには、「自己による決定」、「自らの力を最大限使って暮らす」、「住み慣れた地域での継続性のある暮らし」の3方を満足することが必要だと考えます。この実現のためには、地域住民や関係機関、専門職の方々によるネットワークづくり、地域にある資源をうまく活用する必要があります。今回の取り組みでは、まさにその実現の具体策になり得ると考えます。地域住人と高齢者が互いを理解し合いながら社会システムを構築していくこの活動に強く賛同し、協力していきたいと考えています。

神戸市東灘区医師 長坂医院院長/前東灘区医師会長 長坂肇殿

・本医院ではこれまでに多くの認知症患者様、また患者様ご家族の方と向き合ってきました。特に近年は、ご家族の方から行方不明の課題を聞く機会も増えてきていると感じています。行方不明者の発見という役割だけではなく、一人暮らしのお年寄りにもいざというときの心の支えとなりえる仕組みと考えます。ぜひ地域住人が協力しあって拡げてくことで、地域ネットワークの活用により、安価に実現できる仕組みの普及に協力していきたいと考えています。

■本山地区でのモデルケース構築について

 神戸市東灘区全域での展開に先駆けて、モデル地区として東灘区内の本山地区において、集中的な端末配布、受信機配布、見守りサポーターの参集によるモデルケースの構築を行います。本地域では神戸大学白鴎寮の学生の方を中心とした、多くの機関の方々の協力により、集中的に位置情報が取得できる仕組みの構築を行います。実施エリアは、本山南地域福祉センターを中心に400メートル四方が対象です。

本山地区モデルケース構築エリア(本山南地域福祉センターを中心に400m四方)

■今後の展開

 ジョージ・アンド・ショーン合同会社はこれまで、見守り端末の提供に加えてAI技術を活用した、高齢者の方の生活向上のサービス開発を行ってきました。位置情報とAI技術の活用により、日常行動との違いや、特定の利用層から固有の行動を抽出することにより、迷子の未然防止や、より早期の捜索に役立てると考えています。今後はこれらの技術の活用を行う地域としても神戸市 東灘区との連携を強固にし、サービスの強化を図っていきます。

第5回「CareTEX 2019」出展について(東京ケアウィーク内)

なくしもの防止&見守りタグ兼サービス「biblle(ビブル)」および、高齢者施設内の見守り・外出検知システム「施設360°(シセツサンロクマル)」(※1は、2019年2月6日(水)~8日(金)に東京ビッグサイト(東京国際展示場)にて開催される、「CareTEX(ケアテックス) 2019」見守りシステム東京 に出展します。
本出展では、今回発表した地域施策内容も含めてご紹介する予定です。
本展示会の詳細、および展示概要につきましては、以下のリンクよりご確認ください。

施設360(シセツサンロクマル)について

※1 施設360(シセツサンロクマル):高齢者施設内にお住まいの方のリアルタイムの位置情報を確認することや、施設内にお住まいの方の外出を自動で検知することができるシステムです。本システムの概要は以下よりご確認ください。

施設360(シセツサンロクマル)について