News Release

【論文採択のお知らせ】

ジョージ・アンド・ショーン株式会社(本社:東京都渋谷区・代表取締役:井上憲、以下G&S)と、北陸先端科学技術大学院大学(以下、JAIST) 岡田研究室が共同研究を行なった、複数種類の日常的な生活データから認知症傾向を推定する技術に関する研究成果が、国際論文誌「IEEE Access(アイ・トリプル・イー・アクセス)」に2022年4月6日(水)採択されました。
また、2023年7月24日(月)~7月27日(木)にシドニーで開催予定の生体医工学分野における世界最大規模の学会『45th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society (IEEE EMBC) 2023』にて本論文から継続研究を行なった論文も採択され、現地にてプレゼンテーションを行う予定となっております。

■採択論文の概要
論文名:Dementia Scale Score Classification Based on Daily Activities Using Multiple Sensors
日本語訳:複数のセンサを用いた日常行動データに基づく認知症スケール分類
論文公開URL:https://ieeexplore.ieee.org/document/9750074 ※英文のみ。

論文サマリー
本研究では、主に「睡眠」、「自室での行動」、「施設内の移動」の情報をセンシング機器から取得し、日常的な行動ログとして解析・分析を行うことで、認知症高齢者の固有行動を特定し、高齢者の認知症の早期特定、また、特定のペーパーテストや、医療ログを用いない利用者負担の低い検知方法を構成することを目的としています。本研究成果として、部屋に設置した人感センサ/ドアセンサ、睡眠センサ、位置情報等から得られる睡眠・行動・移動といった多面的な日常生活データを統合して認知症傾向を推定する手法を提案しました。
複数の行動特徴を統合し、認知症傾向を示す行動特徴量を抽出することにより、認知症スクリーニングテスト(Mini-Mental State Examination: MMSE)の高/低を比較的高い精度(87%)で推定可能であることを示しました。

Akira Minamisawa, Shogo Okada, Ken Inoue and Mami Noguchi, "Dementia Scale Score Classification Based on Daily Activities Using Multiple Sensors," in IEEE Access, vol. 10, pp. 38931-38943, 2022, doi: 10.1109/ACCESS.2022.3165208.

<IEEE、IEEE Accessとは>
米国電子電気学会。IEEEはInstitute of Electrical and Electronics Engineers の略で、米国公益法人法で公益法人に指定されています。人類社会の有益な技術革新に貢献する世界最大の専門家組織で、世界160ヵ国以上に会員数は40万人を超えます。
「IEEE Access」はIEEE発行の、オープンアクセスな国際論文誌です。

―問い合わせ先―
ジョージ・アンド・ショーン株式会社
TEL : 03-3405-7230
コンタクトURL : https://george-shaun.com/contact/

責任著者 岡田将吾(北陸先端科学技術大学院大学)
okada-s@jaist.ac.jp